舞鶴高一殺害事件で弁護士会が支援

舞鶴市で昨年起きた殺人事件の容疑者に対し、京都弁護士会が刑事弁護に詳しい弁護士を追加派遣したことを、きょうの朝日新聞夕刊が伝えている。
被疑者が否認しているという事情を受けて、この記事には浜田寿美男氏がコメントを寄せており、「被疑者の自供を得るため、今後の捜査は一層厳しさを増すと考えられる。初期段階から録音テープをとらせるなど、捜査の『可視化』を働きかけていくことが重要だ」としている。
自白がないまま有罪判決がでた重大事件としては和歌山毒物カレー事件が有名だが、一つ一つは決定的とは言えない証拠を多数集めて厚みのある立証を捜査当局が行なった場合にはそれを評価して有罪判決が下る、という実績*1が積み重なれば警察・検察も自白に依存する体質を改めやすくなるだろう。裁判官、裁判員が安心して有罪判決を下せるために自白が使われるべきではない。

*1:もちろん捜査が十分でない場合には無罪判決が下る、という実績とともに。