「あまりの反響で詳細続報」だそうですよ!
昨年末のエントリで『週刊ポスト』が血液型診断ヨイショ記事を掲載した件をとりあげましたが、現在発売中の2/1号でもやってくれております。「あまりの反響で詳細続報 人生の9割は血液型でやっぱり決まる」だそうで。表紙をみると「ネットも新聞も雑誌も、なんにも書けないなんて 「言論弾圧」中国どこが先進国だ」という見出しが目につきます。そもそも中国ってそんなに「先進国アピール」してたっけ? という疑問がまずは頭に浮かぶのですが、もちろん言論弾圧がおおっぴらに行なわれる国家が「先進国」と呼ぶにふさわしくない、という点に異論はありません。しかし、『週刊ポスト』の刊行元たる小学館といえば辞書・事典類の刊行などでもよく知られた出版社です。ちなみに小学館の理念は「出版物が世の中全ての悪いことを無くすことはできないが、人の心に良い方向を生み出す、何らかの小さな種子をまくことはできる。人生の中で大きく実となり、花開く種子をまくという仕事が出版」というものだそうです。こういう理念を謳う老舗出版社が血液型診断なんぞを臆面もなく金儲けの手段に使う社会というのは、先進国の名に値するのでしょうか? 小学館はほかにも「人の心に悪い方向を生み出す、何らかの小さな種子」をいっぱい撒いてますよ。小学館文庫には南京事件否定論者の著作がいくつも収められてますからね(『新・ゴー宣』は言わずもがなとして)。