『007 スカイフォール』

ボンド役がダニエル・クレイグになって3作目。007シリーズというと「女性蔑視的な娯楽映画」の代名詞だったわけだけど、この3作については「007」のアイデンティティとPC的な受け入れられやすさをなんとか折り合わせようと務めている感じは伝わってくる。でも、国会議員からの圧力を受けたMが「でも恐ろしい敵がいるんです!」と組織防衛に務めるんだけど、でもその敵は××××で(ネタバレのため自粛)、「なんのことはない、マッチポンプじゃん」なところが映画内で突っ込み対象になってないところが物足りない。
これ、観たのは先週で、翌日にテレビでクレイグ・ボンドの第2作『慰めの報酬』をやっていたのだが、前日に観たトルコでのバイクチェイスシーンと、『慰めの報酬』のイタリアでの追跡シーン(いずれも屋根の上)の風景がけっこう似ていて、「ああ、どっちも地中海沿岸なんだな」という印象を抱いた。