研究者の自己否定

朝日新聞(大阪本社)4月16日朝刊、オピニオン欄「争論 監視カメラ社会」より、前田雅英首大法科大学院教授の発言。

 防犯カメラの是非は、すでに決着がついたと思っています。財団法人・社会安全研究財団が07年に全国の20歳以上の男女を対象に実施した調査では、カメラ設置に「賛成」が9割に達した。警察庁が昨年暮れから最新型防犯カメラの運用実験をしている川崎市での世論調査でも、93%がカメラの導入に好意的です。プライバシーより安全の確保を重視するという見方が一般的なのです。

(財)社会安全研究財団なんて団体の調査がホンマにフェアなものか?という疑問もあるけれど、それ以前に基本的人権に関わる事柄について、世論調査を盾に「決着がついた」などと抜かすのであれば学者なんて要らんよね。特に法科大学院の教員なんて要らんよ。