貧困とパンデミック

BUNTENさんが「パンデミック対策に足りないもの」というエントリでとりあげておられた問題について。


asahi.com 2009年5月5日 「発症7日以内に治療すれば大半回復 メキシコの専門医」(魚拓

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 イゲラ部長によると、死亡例の大半は、今回の新型インフルエンザの知識がないまま、症状が重くなるまで、ただの風邪だと思い、高額の負担につながる医療機関で受診せず、市販薬で治そうとした人たち。発症後15日間を過ぎるまで治療を受けなかった人の96%が死亡している。


 今回の新型インフルエンザでは、メキシコにほとんどの死者が集中していることが最大のなぞとされてきた。専門医によるこうした証言は、低所得者層の医療へのアクセスの悪さが、特に流行初期の段階で高い死亡率につながった可能性を裏づけるものだ。
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 手遅れになってから受診したことによる死亡例は、メキシコ政府もまだ事態を認識していなかった3月下旬から4月上旬までが多かった。現在はインフルエンザに関する知識が広まった結果、初期症状が出てすぐ通院する人が増えたこともあり、ここ数日は死者は出ていないという。
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イゲラ部長(メキシコ国立呼吸器系疾患研究所付属病院、感染症部長)の分析はBUNTENさんの提言の的確さを裏づけているように思われる。