『母なる証明』(ネタばれあり)

前作『グエムル』と比べると宣伝もきわめて控えめな、ポン・ジュノ監督の新作。『グエムル』ではクライマックスにも笑いどころを盛り込んでいたのに対し、こちらは序盤こそ(お約束の飛び蹴りを含め)ユーモラスな描写もあるもののトジュン(ウォンビン)の逮捕以降はひたすら重いので*1、日本での扱いはこんなものになってしまうのだろう。なお、原題は「母」ではなく mother の音写のようである。
以下、ネタばれあり。

*1:殺人の追憶』同様、現場検証の場面はコミカルな描写だったが。

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