もう「異変」という認識を改めよう

 播磨灘と大阪湾の春の風物詩、イカナゴのシンコ(稚魚)漁の解禁を前に、県立農林水産技術総合センター水産技術センター(明石市)は、今年の漁況予報を発表した。播磨灘と大阪湾で「昨年、平年とも下回る」となり、昨年まで2年続いて不漁だった紀伊水道で「平年を下回り、昨年並み」と予測。比較できる昭和62年以降、過去最低の漁獲量となる可能性もあるという。
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節分のイワシについても書いたことですが、私たちにはもはや天然水産資源を「季節感を演出するアイテム」として消費する余裕はありません。「異変」ではなく「当然の結果」なのだと認識を改める必要があります。漁業や鮮魚販売を持続可能なビジネスにしたいのであれば、消費を煽るような商法から脱却すべきでしょう。