奈良県警の“適正”な取り調べ
実際には紛失していなかった拳銃弾について取り調べられた巡査長が奈良県を訴えている事件、取り調べの音声データを関西テレビが報じました。すでに記事は削除されていますがアーカイヴで書き起こしを読むことができます。
なんとも恐ろしいのが次の箇所です。
【男性巡査長Aさん】
「言いたい、『やりました』って先に言いたい、そこから進めてもらいたいところなんですけど。ホンマに思い出せないんです、何も。いつ取ったか。持ってたんか」
【取調官】
「やりましたでええわ。やりましたでいこう、ほんなら」
浜田寿美男さんが指摘しているように“犯人になろうとする”心理が被疑者に生まれていることがわかります。
県は訴えを棄却するよう求めるつもりであるとされ、つまりこの取り調べを違法なものとは認めないわけです。とすれば、今後別の被疑者が同じような取り調べをされる可能性があるということです。