姫路郵便局強盗事件の再審請求で新たな動き


以前に2度ほど言及したことのある事件の再審請求に新たな動きがありました。
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20131231/p1
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20140403/p1

15年前、兵庫県姫路市で起きた強盗事件で実刑が確定し服役したナイジェリア国籍の男性の再審・裁判のやり直しを地方裁判所が認めなかったことについて、大阪高等裁判所は「男性に反論の機会を与えずに審理が行われていて違法だ」として、地方裁判所で改めて審理するよう命じました。
(中略)
男性は捜査段階から一貫して無実を訴え、服役後に再審・裁判のやり直しを求めましたが、おととし、神戸地方裁判所姫路支部は「実行犯でないとしても共犯だったことに疑いはない」として再審を認めない決定をし、男性が大阪高等裁判所に即時抗告していました。
15日、大阪高等裁判所の笹野明義裁判長は「地方裁判所の審理は男性に反論の機会を与えないまま進められていて、男性の防御権を侵害する違法な審理だ。男性が実行犯だったとする確定判決とは異なる判断をしているのに、そのための審理も尽くされていない」と指摘しました。そのうえで、再審を認めなかった決定を白紙に戻し、裁判をやり直すかどうか神戸地方裁判所で改めて審理するよう命じました。
(後略)

後略部分で弁護団長の「ごく当たり前の判断」というコメントが引用されていますが、まったくそのとおりだと思います。