じゃあ食わなきゃいいじゃない

いちおう、今年の2月にうなぎ蒲焼きからマラカイトグリーン(抗菌剤)が検出されていた、ということ自体は事実です。ところで、昨年7月22日放送の「報道ステーション SUNDAY」では、中国・出入国検査検疫局が養殖業者に「池で育てるウナギは数を厳密に守れ」「病気になったら12時間以内に報告」といった指示をだしていたことが陰謀論(「中国がウナギ価格をつり上げている!」)の根拠にされていましたが、マラカイトグリーン等の薬物を使わなくても使っても文句を言われたのでは立つ瀬がないですね。買い取り価格を倍ほどにすれば抗菌剤に頼らない養殖も容易になるんでしょうが、その場合にはさらに「足下を見て値段をつり上げてる!」と言い出すでしょうしね。いっそ、ウナギの不買運動でも煽動したらどうですか? 中国の養鰻業者に痛撃を加えるチャンスですよ! 動機がレイシズムであったとしても生物多様性の保護につながるのなら罪一等くらいは減じられようというものです。