衆院の女性議員比率、再び1割を切る

さて、衆院選の結果が確定する前に、こういうツイートが TL に流れてきた。

で、私は「最終的に何人になったのか知らんけど、どうやら大惨事みたいだな。」というブコメをつけたのだが、世の中というのは広いもんですな。

nessko
小沢ガールズが落ちたんだよ。まずい結果なのかね、それって? 2012/12/17

dekijp
当選者が男性か女性かの方が有能か無能かより気になる事が男女差別なんじゃないの? 2012/12/17

小沢ガールズ」が大量落選しようが、別途女性議員が多数当選すれば女性議員比率は前回並みかそれ以上になりうるでしょ? どんだけものの考えかたが小沢 oriented、民主 oriented なの!?
で、今回大きく議席を伸ばした2党についてその候補者に占める女性の比率をみてみると……自民は選挙区で24/288、比例区で26/326といずれも1割を切っており、合計では27/337で8%ちょっと。維新が選挙区が12/151、比例が12/172、合計で12/172=7%弱。つまりはこの2党が勝てば、女性議員比率は高くなりようがないわけ。どう考えても候補者選びの段階で「有能か無能か」ではなく「男性か女性か」の選別がかかってるんだから、これが「男女差別」でなくてなに?
以下、内訳を省略して合計だけ記すと、与党の公明は4/54。大敗した民主は37/267、未来は26/121で比較的マシ。社民も6/33。さすがなのは共産で80/322と4分の1近いが、まあ大半は通る見込みのない候補だからなぁ。候補者が一桁の政党を除けば最悪なのはみんなでなんと3/69。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012120500369
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012120500370
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012120500371
時事のまとめでは省略されている(「諸派」にまとめられている)が、ウィキペディアによれば幸福実現党は意外にも62人中20人が女性候補とのこと。どういう事情によるものか、ちょっと気になるところ。


組織の歴史を強く引きずっている自民の候補者中の女性比率が低いのは驚くまでもないが、多くが新人で候補者の平均年齢も低い維新の女性比率が低いのは興味深い。同党の体質というか、候補者の調達ルートの特徴が反映されているのだろうか。