恐るべきものを見てしまった


昨日のことですが、買い物に行った際に魚屋で恐るべきものを見てしまいました。国内某県産をうたうウナギ蒲焼きが780円で売っていたのですが、さてこの安値には一体どういう秘密があると思われますか?


なんと、頭の先から尻尾の先まで、明らかに20センチにも満たないウナギだったのです。この歳になるまで、こんなサイズのウナギが店頭に並んでいるのを見たことはありません(私が魚屋・鮮魚売り場を買い物客としてうろつくようになった頃にはすでに養殖物が主流になってましたから、サイズに関してはかなり規格化されていたわけです)。土用の丑の日を前にした需要にあわせるために、十分に成長していないものを無理矢理出荷したのか、価格高騰への対策として従来ならまともな値がつかなかった小型のものまで出荷されたのか、事情はわかりませんが、ただならぬ状況にあることだけはよくわかります。


一方、日本の農林水産大臣様はこんな認識でおられるとのこと……。

 近年不漁が続いているウナギの国際取引に関し、米国が規制を検討していることが17日分かった。米国は希少な野生動植物の保護を目的とするワシントン条約の対象にウナギを加える案を検討しており、条約の締結国会議に提案するか今秋までに決定する方針だ。
(中略)
 郡司彰農林水産相は同日の閣議後記者会見で「(ウナギは)特別に資源が枯渇している状況ではないだろう」と規制に慎重な姿勢を示した。(後略)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201207/2012071700426


明日もまた、ウナギの話題でお送りいたします。