NNNドキュメント'10 「軋む骨 イタイイタイ病の今」

雪解け水を集めた川が流れる穀倉地帯。何の疑いもなくその水の恩恵にすがってきた住民が、突然病に倒れた。富山県神通川流域だ。「ボキッ、ボキッと骨の折れる音が聞こえた」と、母の症状を語る男性の生々しい証言。「痛い、痛い」とうめき、もだえながら死んでいったことから「イタイイタイ病」と名付けられ、日本で最初の公害病に認定された。発生当時の差別や偏見…。当該企業に対する全面勝訴と、その後の患者認定の壁…。初めて患者が発生してから約100年。しかし惨劇は終わっていない。今後20年は新たな患者が出続けるともいわれている。イタイイタイ病の歴史や現状を再検証しながら事実の教訓を伝える。
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