小坂氏の例の発言


小坂憲次氏は46年生まれとのことだから、慣用句として身についてしまっていたとしてもおかしくはない。他人に指摘されてではなく、自ら直ちに謝って訂正しているのだから、むしろ「公の場で使うべきでない表現」という認識を持っていた証拠だと解してもよいのではないか。だからといって、語源をタテに(訂正前の発言を)擁護するようなことでもない。

とはいうものの、残念ながら21世紀の日本では、「チョン」という言葉は使うべきではないと俺は認識している。この言葉を殺したのは言葉狩りをしたマスコミではなく、本当に差別用語として「チョン」という言葉を嬉々として使い続けているネット右翼を中心とした若いバカどもだ。

と、buyobuyoさんがおっしゃる通り。


ところで、70年代に私が通った中学校には在日韓国・朝鮮人の子弟も通っていたので朝鮮人に対する蔑称が使われるのを耳にしたことが何度かあるけれど、

朝鮮人差別の問題は帝国主義日本から存在する根深い問題であるのだから、80年代以前でもそれが朝鮮人差別と結びつく問題であるのならばおおっぴらに使えるわけがない。「バカチョンカメラ」とか「バカチョン式」という言葉が普通に使えたことから、「チョン」という言葉が朝鮮と結び付けられていなかったことは明らかだと思う。

この点についてどうだったかは記憶が定かでない。