元県警幹部ブログが炎上

ITmedia News 2009年06月05日 「足利事件」捜査の元県警幹部ブログが炎上 「謝罪しろ」コメント殺到

 「足利事件」で無罪が確定的となった菅家利和さんが釈放された6月4日、事件当時に捜査を陣頭指揮した元栃木県警幹部(75)のブログに批判コメントが殺到し、「炎上」状態になった。元幹部は昨年、菅家さんの再審請求が棄却された際、「最善の捜査を尽くしたもので、誤りでないことを再確認していただいた」などとブログで感想を述べ、これに対し批判コメントが集まっていた。現在、ブログは削除されている。
(中略)
 このブログ記事に対し、「謝罪すべきだ」「自白強要が最高最善の捜査なのか」「人の人生をメチャメチャにした責任を取れ」といったコメントが1000件以上殺到。現在、ブログは削除され、閲覧できない状態になっている。

「事件当時に捜査を陣頭指揮した」人間であれば、DNA鑑定以外にも足利事件の捜査には問題点があること(例えば結局起訴されなかった容疑事件に関連して、目撃者に供述の変更を迫ったとされている)を知らないはずはないので、まあ「最高最善の捜査」という自画自賛にムッと来るのはわかる。しかしこの元幹部は私的なブログで事件に言及したからこういう目にあっただけで、ほんとうに問題なのはずさんな捜査を裁判所が繰り返し追認したことだとか、こうした教訓にもかかわらず一向に取り調べ過程の可視化が進まないことだろう。「炎上」させるエネルギーを取り調べ過程可視化に向けてほしいものだ。