自殺者数、11年連続で3万人超

夕刊で各社が報じているニュースだが、2日午後40分過ぎの時点で Googleニュースのこの問題に関する記事のリスト中、読売新聞だけが「自殺、前年より844人減少」という見出しで異彩を放っている。他社は「3万人超」か「08年10月」に焦点を当てているのに。「金融危機の影響がなければ3万人を下回った可能性がある」というのであれば「減少」に注目するのも意味はあるかと思うが、データ(PDF)をみると2,500人を下回っているのは2月と8月だけなので、秋以降の不況がなくても3万人を下回るのは難しかったと思われる。


何度も書いてきたことだが、年間3万人という自殺者数は犯罪被害による死者はもとより交通事故による死者をも大きく上回っている。しかしマスコミの反応はまるで逆であるわけで、「人の命」とはなにかを考えさせられる。