ダブスタのようでダブスタでない

それは何かと尋ねたら……。
asahi.com 2009年3月17日 「プリンスホテルを書類送検へ 日教組集会拒否の疑い」(魚拓
この一件でプリンスホテルを擁護した面々と、カルデロンさん一家や“授業料未納で卒業証書召し上げ”の件で「ルールは守れや!」「ルール破ったらペナルティは当然」と主張してた面々って、かなり重なってると思うんだけど。さらに言えば「白燐弾のどこが条約違反なんだよ!」と主張している面々とも。規模はともかく、「ごくまれな例外」と言えない程度にはそうした人間が存在するとして、そうした一連の主張はダブスタだと一見思えるわけだけれども、実はそうじゃないんじゃないか、と。
むしろこれらの主張は、その背景に「法がどのような利益を守ろうとしているのか、特定の方に関わる事例でどのような判断がどのような権利を擁護することになるのか」を真面目に考えない態度がある、という点で一貫しているのではないだろうか。そう仮定すれば、「より上位の法(教育基本法子どもの権利条約)を無視してルールの遵守に固着する」「“迷惑(を回避するためだった)”という曖昧な根拠で違法行為を弁護する」、「条約の趣旨を無視して表面的な文言に依拠し、白燐弾は合法だと言い張る」という3つの行動すべてに共通するロジックが存在することになる*1

*1:実際、「イスラエル軍によるガザでの白燐弾使用が国際法で禁じられた焼夷兵器の使用にあたる、という解釈をとるとどういう不都合があるのですか?」と尋ねたら「んなもん知るか!」と開き直った奴もいたからなぁ。