2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「無知の暴露」としてのガメの嘘

「無知の暴露」とは浜田寿美男氏の供述分析において冤罪の兆候とされるものです。つい最近再審開始の決定が下った東住吉事件の場合、元受刑者の1人は7リットル強(一升瓶にして4本分!)のガソリンを撒いてライターで火をつけたと「自白」していましたが、…

日本版イノセンス・プロジェクト準備室主催のシンポジウム

立命館大学の法心理・司法臨床センターが準備中の「日本版イノセンス・プロジェクト」。その準備室が3月に東京と大阪でシンポジウムを開催するとのことです。 2016年3月18日 「死刑えん罪とDNA鑑定」 2016年3月20日 「えん罪救済の新たな幕開け」

『恵庭OL殺人事件』

(自白のない事件ですが、便宜上「自白の研究」タグを用いています) 伊東秀子ほか、『恵庭OL殺人事件 こうして「犯人」は作られた』、日本評論社、2012年 2000年5月に北海道で発生したいわゆる恵庭OL殺人事件の冤罪疑惑については、不勉強であったため、一…

『虚偽自白はこうしてつくられる』

浜田寿美男、『虚偽自白はこうしてつくられる 狭山事件・取調べ録音テープの心理学的分析』、現代人文社、2014年 一昨年の12月に刊行されていたのだがうっかり一年間も気づかずにいて、昨年末から読み始めた。 著者はすでに狭山事件での弁護側鑑定書をベース…