「逆転人生」に桜井昌司さん登場

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火曜日

NHK総合で放送されている番組「逆転人生」の11月22日放送回は「殺人のえん罪を晴らせ 43年がかりの逆転劇」と題して桜井昌司さんの人生をとりあげていました。

www.nhk.jp

布川事件については一通りのことは知っていると思っていたのですが、初めてテレビで語るという元支援者(当時日本国民救援会の事務員だった方)や弁護団の弁護士さんなど、初めて拝見するひとも何人か登場していました。桜井さん自身が自白の誘導の様子をスタジオで説明する場面も興味深いものでした。

番組の最後に桜井さんが朗読した詩は桜井さんの著書『俺の上には空がある広い空が』(マガジンハウス)にも収録されています(9ページ〜)。

magazineworld.jp

マルコムX「暗殺犯」、無罪へ

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木曜日

(冤罪事件全般を扱う記事のカテゴリーとして「自白の研究」を用いています)

びっくりするようなニュースが入ってきました。

www.bbc.com

有罪となり服役した3人のうち2人について、検察が有罪判決の取消しを求める手続きをとる、とのことです。理由は警察と検察が2人に有利な証拠を隠していたことが明らかになったため。詳細な報道が待たれます。

 

あまりにも意味不明すぎる麻生太郎の妄言

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木曜日

www.tokyo-np.co.jp

もちろん上記の『東京新聞』の記事が指摘しているように、温暖化対策に本気ではない自民党の姿勢の現れとして理解すれば足りるのかもしれない。しかしそれにしても「農家のおかげですか? 農協の力ですか? 違います」なんてことを他ならぬ北海道で発言してしまうセンスは想像を絶する。報道ではもっぱら米に焦点があたっているようだが、温暖化で負の影響を受けている第一次産業従事者の神経も逆なでしているわけでしょう、この発言。

まあ「温暖化にはいいこともある」というのは温暖化否認論の定番の主張ではあるが(「二酸化炭素は農作物の肥料になる」、みたいな)、このひとの地元である九州では従来の品種を育てるのが困難な気温になることを意味する。なにがあっても落選することはないとたかをくくっているからこそできる放言なのだろう。

現在各国が発表している二酸化炭素排出削減計画では不十分、という報告を国連環境計画がまとめた、という報道もあった。

www.bbc.com

もはや「経済」にとっても、二酸化炭素排出削減に向けたイノベーションを成長の踏み台にするしか選択肢がない段階に来ていることを右派も認識すべきだ。

浜田寿美男さんインタビュー

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月曜日


現在発売中の『週刊金曜日』2021年9月17日号に浜田寿美男さんのインタビュー記事が4ページにわたって掲載されています。昨年刊行された『袴田事件の謎』(岩波書店)の成果の一部が紹介され、有名な「無知の暴露」という概念についても解説されています。興味のある方はぜひご覧ください。

冤罪認めぬ恥知らずな主張

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土曜日

digital.asahi.com (アーカイブ

湖東記念病院事件の国賠訴訟で、国とともに被告となっている滋賀県が原告を“犯人”扱いする主張をしていた、という驚愕のニュースです。記事にあるように東住吉事件の国賠訴訟でも取り調べにあたった元警察官がやはり原告の青木さんを“犯人”扱いする証言をしていますが、こちらはすでに公務員ではない個人の主張で、元警察官に反省がみられないという問題なのに対し、滋賀県がこのような主張をすることの重大さは言うまでもありません。しかもこのような主張をすることを県知事には報告していなかったようです。

nordot.app (アーカイブ

すでに確定した再審無罪判決を民事訴訟で裁判所が覆すとはとうてい考えにくく、また百歩譲って捜査に違法性がないと主張するにしても再審無罪判決を否定する必要はありません。冤罪被害者の傷に塩をすり込むかのような振る舞いはより高額な賠償を命じる事由になりかねません。どこからどう見ても無駄な主張をする理由は県警という組織のメンツ以外にはありえず、県警トップの責任が問われるべき事態だと思います。

違法捜査国賠訴訟、桜井さんの勝訴が確定

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月曜日

本来ならば当たり前に過ぎないこととはいえ、喜ばしいニュースです。

www3.nhk.or.jp (アーカイブ

茨木県警本部の「今回の判決の結果を真摯(しんし)に受け止め、今後も引き続き、緻密かつ適正な捜査を推進してまいります」という紋切り型コメントが引用されていますが、違法な捜査を指弾した判決が確定したのですから、「“今後は”緻密かつ適正な捜査を推進してまいります」と述べるべきでしょう。